弁護士を相性で選ぶことの合理性
より高い能力を持った弁護士に依頼したいと考えるのは自然なことですが、「高い能力」をいかに定義するかという大きな問題に直面します。
その分野に強い、という選び方も合理的ですが、やはり何をもって「強い」と定義するかという同語反復的な問題に直面するわけで、答えを出すのは極めて難しいのです。
一つのヒント、弁護士選びの際に重視すべき考慮要素として「情報伝達の円滑性」を挙げておきます。
ここでいう「情報」には「意思」を含みます。言いたいことを言いやすい、伝えるべきことを伝えやすい、これらはコミュニケーションの相手によって大きく変わる要素です。
さらに言うと「聞き出してくれる相手」を選んだ方が良いです。言うべきことをすべて言っているつもりでも実際にはそうでないというケースが少なくありません。
質問力、傾聴力の高い相手を選ぶべきです。事実を大切にする、ヒアリングに重きを置く人をパートナーにすべきです。
聞く耳を持たない、決めつける、事実を大切にしない弁護士を選ばないように、雑談レベルからしっかりと相手の性格を知るようにしてください。
雑談にこそ本質が隠されています。気になる相手には色々な話を振ってみてください。