嫌われても構わないたった一つの理由
中尾です。大阪は、大雨です。天候の優れないときは、室内にて出来る仕事に集中しましょう。
さて、私はTwitterを活用しているのですが、先日にしたツイートに、思っていた以上の反応がありました。
これをやって嫌われたらどうしよう、ではなくて、嫌われたら損切りして次にいけよっていう。何もしなかったら今以上になることはないわけで。現状に満足できている場合を除き、とにかく仕掛けてみるしかない。
— 中尾慎吾 (@Shingo_Nakao) 2016年12月3日
「嫌われたくない」という感情は、本能的には多くの人が抱えているのかもしれません。確かに、嫌われるよりは好かれたほうが気分が良いですから。
しかし、「嫌われたくない」という感情が大きくなり過ぎると、結局のところ何も行動できなくなってしまいます。
「あれをやったら嫌われるかもしれない」と頭で考えてしまうと、行動に移せない。「こうすれば確実に好かれる」という行動があれば良いですけど、実際にそのような行動って、滅多に無いですよね。
勿論、行動対象すなわち客体をリサーチして、傾向を踏まえることは必要ですが、傾向を踏まえたからといって確実に好かれるということは無いのです。要するに、嫌われない方法、というのは、存在しない。
少し前に流行った本に、「嫌われる勇気」というものがあります。
いわゆる「アドラー心理学」というものを架空の対話形式により分かりやすく解説した本です。私も読みましたが、難しい心理学を学ぶというスタンスではなく、一つの読み物として捉えた方が良いと思います。
なお、大前提として、私は流行の本には一通り目を通すことにしています。本は投資対象として非常に安く、それでいて非常に効果の出やすいものです。費用対効果という意味において読書を超える投資対象は無いと言っても過言ではないところです。
アドラー心理学を理解し、自身の心の平穏を維持するために活かすということでも良いのですが、もっとシンプルに考えることも出来そうです。
「嫌われても構わない理由」、それは、一言で示すと、「次に行けば良いから」ということになります。
仮に、何か行動に移すことによって嫌われてしまったとしたら、潔く「損切り」をした上で、次の対象を探せば良いのです。
仕事でも、プライベートでも、同じです。代わりはいくらでも存在します。素敵な物、人、環境は、数え切れないほどに存在します。現状がベスト、ということは、まずあり得ません。ベストは状況とは、その都度、変わっていくものです。自身の成長によっても変わりますし、社会情勢によっても変わりますし、その日の体調によっても変わります。自分にとってのベストな生き方とは、常に変わるのです。
嫌われたら、損切りをして、次に行きましょう。
失敗したら、潔く諦めて、次に行きましょう。
現状が辛ければ、辞めて、新しい環境に移動しましょう。
日本人である以上、「居住移転の自由」(憲法22条1項)が保障されており、いつでもどこへでも行くことが出来ます。
今の仕事を辞めて、失敗したらどうしよう、と思うかもしれませんが、失敗したら、また違うステージに移れば良いのです。行動しなければ、良くも悪くも、絶対に何も変わりません。
「代わりはいくらでも存在する」ということを常に意識して、行動力を高めていきましょう。